今回はテーマが豊富になり、表現方法も多様で、選考するのに大変苦労しました。その中から厳しい審査を経て各賞が決定しました。各部門の最優秀賞に輝いた作品について感想を述べます。
小学校低学年の部の豊見城小学校2年島袋莉安さんの「サンゴをふやそっ!」は、沖縄の海からサンゴが減っていくのを憂い、人魚を登場させて苗を植えつける様子を題材にし、魚や亀がその様子を見て嬉しそうに泳いでいるのが印象的です。
小学校高学年の部のはごろも小学校4年阿波根嘉那さんの「ハーリー大会」は、黄、緑、黒の船の装飾や船首の竜頭のダイナミックな表現と波の飛び散るしぶきがスピード感を出しています。日焼けした漕ぎ手の人物表現が実にリアルで、また画面上部に岸壁の応援する群衆を登場させ、臨場感のある作品に仕上げています。
中学校の部の伊波中学校3年 山城愛佳さんの「防風林~備瀬のフクギ並木~」は、絵の構想にCGによる表現法を取り入れたリアルな作品で、縦長の画面を活かし樹木と路によって奥行がより強調されています。近景の樹木の幹や葉と、木漏れ日の光と影の描写が巧みで感服いたしました。
高等学校の部の首里高等学校2年 大城勝太さんの「豊水」は、画面中央部に黄色、右部に暖色系(橙の大型の魚、ピンクのサンゴ)左部に寒色系(緑のマングローブ)で構成され、それを背景に乱舞する海の生き物が沖縄の海の豊かさを印象づける密度の高い作品です。
次回も創意工夫された素晴らしい作品に出会えることを楽しみにしています。
「おきなわの観光」絵画コンクールは、今年で16回目を迎えました。かりゆしグループ主催・沖縄県ユネスコ協会との共催となって、応募点数も大幅に増えました。これには、学校現場の先生がたの本事業へのご理解と、ご協力が大きな力になっているお陰だと思います。
本絵画コンクールの応募テーマを通して、それぞれの学年や地域に応じた「私のまちのたからもの」として、身近にある伝統的な祭りなどを、あらためて見直すチャンスとなり、そのことが、郷土の自然や文化に誇りを持つ、感性豊かな「人つくり」に、貢献している事を応募作品から実感しております。
小学校低学年の部の奔放な表現。小学校高学年の部では、体験や感動した事象の独創的な表現、色彩のバリエーションも楽しめました。又、中学高校の部では「沖縄観光」をアピールする高いレベルの作品が見られました。各部門での入賞作品の他に、審査員を悩ませた作品が多数ありました。次回はあなたの番です。是非チャレンジして下さい。
沖縄の未来を担う子ども達が描く「おきなわ」。今年もどんな見方、感じ方が表現されているのか、たくさんの作品を通して、あたらしい気づきや驚きに出逢うことができました。
小学校低学年の作品は、身近な自然や郷土芸能との出会いを思い切り表現している作品が多く、沖縄にあふれる原色を大胆な色使いで楽しんで描いている様子がわかりました。
小学校高学年の作品は、見方や感じ方を自分らしく、表現している作品が多く、構図など、ひと工夫してみようという思いも感じられました。また、夢や願いという要素を取り入れることで作品に広がりが出ていました。
中学校、高等学校の作品は、技術的なレベルの高さに加え、表現の方法にも様々なチャレンジがあったと思います。現代的で独特な表現方法やイラスト的な表現、思いを伝えるためにあえて色を減らすなど、「伝えたいことをどうしたら伝わるのか」よく考えていることがわかりました。今後は、高校生の更なるチャレンジにも期待したいと思います。
審査員として3回目の参加となりますが、床一面に並べられた絵を見ていると、子供たちの自分の島に対する熱い思いが伝わってきて、毎回のように何かしらほっとする気持ちがこみ上げてきます。
今回も沢山の感動に出会うことができました。ハーリー大会の模様を描いた絵では、懸命に歯を食いしばる若者の表情、櫂を漕ぐ手の動き、高くはねる水しぶきなど、隅々まで躍動感に溢れ、本当にワクワクするような作品に仕上がりました。
また、備瀬のフクギ並木の絵は、思わず唸ってしまうほど細かく巧みな描写で描かれており、作者の根気強さが窺えると同時に、木々の間からのぞく木漏れ日の中で、ずっと佇んでいたい、と思わせるような沖縄らしい、“癒やされる”感じが見事に表現されていると思います。
ひとつひとつ紹介できないのが残念ですが、大胆で個性的な作品が多く、改めて子供たちの感性の豊かさに驚かされました。主催者をはじめ、コンクールに協力いただいた皆様にこころより敬意を表します。次年度も素晴らしい作品に出会えることを楽しみにしております。
今回『おきなわの観光』絵画コンクールの審査に初めて参加させていただきました。
今まで、いろいろな分野の審査をしてきましたが、4千点余りの作品を短時間で審査というのは初めての事で、少し緊張しながらの会場入りしました。審査方法は、運営サイドの細やかな計らいと手際のよさで、とても集中した環境で選ぶ事が出来ました。
また、選出された作品をディスカッションしながら決めていく方法もとても新鮮に感じ、私自身も勉強することや気づきも多くありました。どの作品にも納得のできる評価をすることが出来たと思います。
そのような素晴らしい環境の中で審査され、選ばれた作品が一枚一枚、額に飾られる時、子供達の豊かな発想力と表現力で、すばらしい沖縄の宝物を再認識する喜びがありました。
また、子供たちの視点を通して描かれた美しく誇らしい島を守り繋げていく事の大切さを多くの作品から感じる事が出来ました。子供達には、いつまでも創造性豊かに表現できる美ら島沖縄を描いて欲しいと強く願います。
第16回を迎えた今年は4部門に4000点余りの応募があり、掲示された作品が会場を埋め尽くす圧巻な状景の中、入賞者を選出するのは大変な作業でしたが、一人ひとりが作品に掛けた「おきなわ観光」への想いを感じ取ることを心がけて臨ませて頂きました。
各部門の最優秀作品について述べますと、小学校低学年の部では「人魚がサンゴの植え付けをする」という斬新なテーマにカラフルな海の中の様子が描かれ、高学年の部では沖縄の貴重な文化で観光資源でもあるハーリー大会が躍動感をもって力強く描かれ感動しました。中学校の部では備瀬のフクギ並木の様子が精密な、まるで写真のような素晴らしい技巧で再現され、高校生の部では鮮やかな明るい沖縄の海に様々な魚やサンゴがダイナミックな構図で描かれていることに感嘆しました。その他、沖縄県ユネスコ協会会長賞や入選の作品等、全ての応募者の作品が沖縄観光の未来を明るく映す素晴らしいものでした。
今年も「おきなわの観光絵画コンクール」(主催かりゆしグループ、共催沖縄県ユネスコ協会)が開かれ、次世代を担う多くの子どもたちから、昨年に続いて4千点を超える作品が寄せられ,大変感激いたしました。
この絵画コンクールは、長年にわたって沖縄観光産業を牽引してこられた(株)かりゆしの“観光を通じて次世代を担う子どもたちの育成と地域社会への貢献”という熱意から、同社の創業40周年事業として始められ、4年前、私ども県ユネスコ協会も共同開催という形で参加しました。
今年度の絵画コンクール応募作品は、実に4,181点にも及びました。審査員は全ての膨大な作品を一点一点丹念に見て回り、その中から部門ごとに最優秀賞(1名)や県ユネスコ協会会長賞(同)などと決めていきました。
今回、絵画コンクールの審査に初めて参加させていただきましたが、どれも素晴らしい作品ばかりで、作品の絞り込みには、大変苦労いたしました。受賞作品はいずれも沖縄のやさしさにあふれた風景であり、とびっきりの笑顔や平和な沖縄のくらし、青い海と青い空などを活き活きと表現しており、いずれも秀逸で素晴らしい作品でした。
本年度で16回目を迎えました本コンクールにおきましても、県内各地多くの児童・生徒の皆さんより4,181点のご応募を頂き、誠にありがとうございます。
会場いっぱいに広げられた作品は、南国をイメージさせるような色鮮やかで生命力に溢れる「おきなわ」が所狭しと表現されていました。海中の多様な生き物を描いた作品や、伝統行事を躍動感に溢れ力強く表現してあるもの、一つのものや人にスポットを当てたもの、写真と見間違うほど日常の風景を詳細に表現したものなど、改めて沖縄の良さを様々な角度から再認識させられる事ができました。
また、子ども達の表現力の豊かさ、発想の柔軟さにただただ感心させられるばかりでございました。
今後とも弊グループは、微力ではございますが、観光人材育成事業を通して沖縄の未来を担う子供たちへの教育に寄与できればと考えています。
最後に、次年度もより多くの児童・生徒の素晴らしく個性的な作品達に出会える事を、心より楽しみにしております